私を導く星

こんにちは!
いつも協会ブログをご覧くださり、ありがとうございます。
絵本よみきかせマイスター®︎セラピスト®︎の皆さまのお便りを心待ちにしている今日この頃…
藤井祥子さんより嬉しいご報告が届きました(^o^)

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こんにちは。8期マイスター®︎の藤井祥子です。
私には、子どもの頃に読んでもらって忘れられない物語があります。宮沢賢治の「よだかの星」です。改名を迫られたよだかが、空高く舞い上がり星になる、というこのお話。星になるしかなかったよだかの悲しい物語ですが、なぜかとても勇気づけられました。

子どもが小学校に入った時、読み聞かせを始めました。6年生に「よだかの星」を読んだ時、そっと涙を拭う子がいました。また、その日の図工の時間に、粘土でよだかを作った子がいたそうです。私が子どもの頃感じた何かが、彼らにも伝わったのかな、と嬉しくなりました。

「よだかの星」から受け取った何か。それが具体的にどんなメッセージなのか、なぜ勇気づけられるのかはわかりませんでした。ところが、最近になってふと気づいたのです。私が受け取ったメッセージ、それは、「理不尽な目にあって傷つき、倒れそうになっても、くじけず、必ず夢をかなえることができる。」です。

思えば、社会人の時や子育て中、辛いことがあっても、「自分は決して折れない。何があっても前に進む。」という根拠のない自信がありました。子どもの頃聞いたよだかの物語が、私の中に芯を作ってくれたのです。
たった一編の短い物語が、長い間、力強く私を支え続けてくれたことに感動しました。よだかとの出会いに感謝しています。

皇后陛下美智子さまはお辛い時、童話「でんでんむしのかなしみ」を拠り所に乗り越えようとなさったそうです。やはり絵本には、人を支える大きな力があるようです。
皇后陛下にとっての「でんでんむしのかなしみ」、私にとっての「よだかの星」にあたる1冊を届けたい。その思いで、読み聞かせを続けていきます。

よだかの星を、ぜひ読んでみてください。
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絵本よみきかせマイスター®︎の皆さまの読み聞かせを、たくさんの方の心にお届けできていることを思うと嬉しいです(*^^*)
これからも、絵本よみきかせマイスター®︎セラピスト®︎の皆さまの素敵な活動をご紹介してまいります!どうぞお楽しみに(^o^)/
(記事作成者:絵本よみきかせマイスター®︎R・O)