目には見えないものを子どもと一緒に

こんにちは。8期絵本よみきかせマイスター®︎の岩田亜紀です!

毎回、皆さまからお送りいただく記事が楽しみでならないブログ編集担当一同。本日はその第4弾‼︎皆さまからの記事をお待ちしている間に、自己紹介を兼ねて投稿させていただくことにいたします(^^)♪
 
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わたしは小さい頃から絵本が大好きで、小学校の高学年になってからも自分で絵本や童話を読んで眠りに付く子どもでした。父にせがんで二段ベッドの隅っこに読書用のライトを取り付けてもらい、一日の終わりにおはなしの世界に浸ってあれこれ空想することが大好きでした。

やがて我が子が生まれ、もう一度絵本の世界を一緒に楽しめることがこの上なく楽しく、絵本にたくさん救われながら子どもとの時間を過ごしてきました。

中でも思い出すのは子どもが小学校3年生の頃こと。やはりお話が大好きな我が子は、「ハリーポッターみたいな学校に行ってみない?」という夫の話しにまんまと乗せられ、イギリスのサマースクールで夏休みを過ごすことになりました。

そして3週間後に元気に帰り「お母さん、学校のお庭にはリスもいて、丘の上には『ちいさいおうち』みたいなおうちがいっぱいあってね。それからスイミングや音楽の授業はあったんだけど、クィディッチの授業はなかったんだ…。」と真顔で話し始めました。
当時のわたしは、話しを聞きながら「クィディッチは本当のスポーツでなくお話の中のことなのに、何を的外れなことを言っているのだろう?」と思っていました。

それから数年後に幸いにも景山先生のマイスター®︎の講座に通えることになり、これまで試行錯誤しながら携わってきた絵本の読み聞かせについて学ぶ中で、”小さな子どもは空想の世界と現実の世界を行ったりきたりできる”ということを知り、あの時、我が子が発した言葉はつまりそういうことだったのだと理解できたのです。

このように景山先生のさまざまな教えのおかげで、幼かった我が子との絵本の時間がどれほど大切で幸せなものだったのかを再確認し、その気づきが今の自分へと繋がっています。

先日、家族でロンドンを再び訪れる機会があり、ふとこのことを思い出しました。
当時の我が子がどんなふうに何を感じたかは定かではありませんが…現実に体験したことのないことでさえも絵本で見たり聴いたり体験したことで「自分は大丈夫だ」と思えたことが、どれほど子どもにとって心強いことだったかーー。
絵本の読み聞かせは、人の想像をはるかに超え、たくさん勇気と前に進む力をくれるものとの想いを改めて強くしています。

マイスター®︎を目指した2年前、”どんなマイスターになりたいか”との問いに、わたしは「目に見えないものを目の前の子ども(人)と分かち合うことができるマイスターになりたい」と書きました。
わたしにとって絵本は幼い頃から楽しみであり、希望であり、いちばん元気になれるものです。
これからも同じ志を持つ仲間とともに、目には見えないたくさんの想いと、たくさんの笑顔を届けていくことができたらとても幸せに思います。
(記事作成者:絵本よみきかせマイスター®︎ I )